【無料あり】「アウトレイジビヨンド」のあらすじ・感想。関東vs関西の罵声対決を見逃すな【ネタバレなし】
今回取り上げる映画は
「アウトレイジビヨンド」！
ヤクザ映画に革命を起こした前作
「アウトレイジ」の続編です。
前作とは基軸の違う面白さもあるのですが、
個人的には「アウトレイジ」には
いまひとつ及ばない内容かな〜と思っちゃいました。
10点満点中7点
【注意！】ここから先「アウトレイジ」のネタバレを含みます。
「アウトレイジビヨンド」の予告編・あらすじ
新会長の加藤、若頭・石原の新体制のもとで
ますます勢力を拡大させていくヤクザ組織「山王会」。
ついに政治にまで介入するようになったのを見て、
マル暴の片岡は山王会を壊滅させる動きに出る。
その作戦とは、服役中の大友を釈放させ、
関西最大の暴力団「花菱会」をバックにつけて
山王会との抗争を起こさせるというものだった。
「アウトレイジビヨンド」の登場人物・キャスト
・大友: ビートたけし
かつての組員を皆殺しにされ、自身は逮捕されて服役中。
「アウトレイジ」の最後で木村に刺されて殺されたかに見えたが、
実は生きており、片岡の作戦に利用されてしまう。
ヤクザ稼業には嫌気が差しはじめており、
前作とは違う厭世的な言動が目立つ。
【木村一派】
・木村: 中野英雄
元・村瀬組若頭。
刑期を終え、現在はバッティングセンターを経営している。
ヤクザからは足を洗っていたが、
片岡の策略により花菱会の援助を受けて
山王会と対決することになる。
・嶋: 桐谷健太
・小野: 新井浩文
木村の経営するバッティングセンターで働く、チンピラ風の青年。
木村からは子供のように可愛がられている。
【山王会】
・加藤（会長）: 三浦友和
前会長・関内の死後、新会長の座におさまる。
年功序列を重視せず、金を稼ぐ力のある者を
どんどん出世させる方針により、組の影響力を急拡大させた。
しかし、古参の幹部からは不満を抱かれている。
・石原（若頭）:加瀬亮
元・大友組金庫番。
加藤に取り入り、頭脳を武器にして若頭にまで成り上がった。
裏切った大友が生きていることに恐怖を抱いており、
部下を使って彼の命を執拗に狙う。
・舟木: 田中哲司
元・関内のボディーガード。
石原の側近として行動しており、事実上のNo.3である。
その不思議なまでの出世に、周りから疑問を持たれている。
・富田: 中尾彬
古参の幹部の一人。
石原を始めとする新参者の出世に不満を抱く。
片岡にそそのかされ、単独で花菱会と接触するが……
・白山: 名高達男
・五味: 光石研
古参幹部のコンビ。
常に周りの旗色をうかがい、
少しでも有利な側につく
日和見主義な部分を見せる。
【花菱会】
・布施（会長）: 神山繁
関西ヤクザ会の頂点に立つ男。
物腰柔らかい関西弁を話すが、
実際にはシビアに損得勘定を行い
使えないと判断した相手は容赦なく切り捨てる。
・西野（若頭）: 西田敏行
普段は悠然と構えているが、
少しでも気の抜けた言動をした相手には容赦しない。
山王会の富田とは兄弟分。
・中田（若頭補佐）: 塩見三省
一度キレると手のつけられない武闘派。
花菱会を訪れた大友にも、
拳銃をつきつけて激しい罵声を浴びせた。
・城: 高橋克典
花菱会きっての殺し屋。
ヒットマン集団を率い、山王会の構成員を次々と殺していく。
【警察】
・片岡: 小日向文世
情報と引き換えに暴力団から金を受け取っている悪徳刑事。
山王会と花菱会の抗争を起こした張本人である。
・繁田: 松重豊
片岡の部下。
強引な片岡の操作手法に疑問を抱く。
またしても登場人物紹介が長くなってしまった
「アウトレイジビヨンド」のネタバレなし感想
見どころ１: 「バカヤロー！」vs「なんやとコラ！」関東と関西が激突する！！
「アウトレイジ」といえばの罵声合戦。
今作は関西の花菱会が参戦して、
さらに色とりどりな罵り合いが楽しめます。
関西の急先鋒となるのが、西田敏行さん演じる西野。
いつもはいい人役ばかりの西田さんですが、
今回はものすごい悪人面になってます！！
メイクと照明で
顔に多めの影を作ることで、
最初に画面に映った瞬間に
やべー人が来たと感じさせる
顔になってるんですよね〜。
その側近・中田を演じる
塩見三省さんの迫力もかなりのもの。
この方も普段はいい人役が多いので、
ギャップにびっくりします。
前作に続いて健在の、
たけし演じる大友との罵声合戦を存分に楽しんでください！
「なーんもする前から花菱の後ろにコソコソ隠れようとしくさりやがってコラァ！」ってセリフの言い方がカッコいいのよ
見どころ２:前作で大出世した"悪人"たちはいったいどうなる？
前作から引き続いて登場するキャラの運命も
「アウトレイジビヨンド」を観る上で
大きな注目ポイントですね。
まずは山王会の新会長・加藤。
「アウトレイジ」の最後で
とんでもない禁じ手を放って前会長を葬り、
関東ヤクザ界のトップにのぼりつめました。
同じく山王会の若頭になった石原も、
もともとは"外様"の大友組の金庫番から
周りを裏切ることで大出世を遂げました。
最後に、警察官の片岡です。
「今の時代、金より出世ですよ」
なんて公言してたように、
（おそらく）大友組を壊滅させた功績で
階級も上がったみたいですね。
しかし今作では、
彼らのやり方に不満を持つものが
続々と現れてきます。
山王会の古参幹部たちしかり、
片岡の部下・繁田しかり。
悪事を重ね、ギリギリの綱渡りで
のし上がってきた彼らに未来はあるのか！
だいぶ予告編でネタバレしてる気がするけど気にするな！！
不満点１: 暴力描写はマイルドかつありきたり
「アウトレイジ」の大きな魅力の一つに
圧倒的かつユニークな暴力描写がありました。
カッターナイフに歯医者、
ラーメン屋に車とロープ。
どれもメチャクチャ痛そう、
かつ個性的だったり思わず笑っちゃったりと、
ただの暴力映画以上のものを見せてくれたのが
前作「アウトレイジ」だったんですよね。
それに比べると「アウトレイジビヨンド」は
暴力描写が非常にマイルドです。
思わず顔をそむけたくなるような
"痛い"シーンはあまりありません。
当時付き合っていた
バイオレンス耐性の低い彼女と
映画館に観に行ったんですけど、
彼女もふつーに見れてましたね。
また個性的な拷問・殺害シーンも少なく、
強いていえば予告編でも出ている
「野球やろっか」くらいです。
なんだか、普通のヤクザ映画に寄っていっちゃった感じはある
不満点２: "悪いやつがひどい目にあう"ストーリーはやや興ざめ
前作「アウトレイジ」の筋書きで
大きなカタルシスを感じたのが
一番悪いやつが生き残る展開です。
ちょっとでも義理を通そうとしたり、
子分や弟分を見くびったやつは
ことごとく退場させられてしまう。
あの印象的なラストシーンで
笑みを浮かべていた３人こそが、
仁義なき戦いの勝者だったわけです。
しかし「アウトレイジビヨンド」では
そんな前作の世界観を全否定します。
今作では基本的に
悪いことをすると罰が当たるという
価値観でストーリーが動いていくんです。
中にはいいヤツすぎて痛い目見る人もいるけど、
基本的には悪い奴が次々と退場する様子を
見守るシナリオなんですよね。
悪人バンザイ！な世界を貫いてほしかったなぁ〜
北野武監督映画については、
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「アウトレイジビヨンド」を無料で見る方法
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「アウトレイジビヨンド」をはじめとする
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