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【無料あり】映画「カメラを止めるな!」のあらすじ・感想。映画にかかわるすべての人への讃歌だった!【後半ネタバレ】

低予算映画ながら、
日本はおろか世界中でも
大旋風を巻き起こしたゾンビ映画
「カメラを止めるな!」を観ました!

一流の映画俳優から
市井のイチ映画ファンにいたるまで、
「とにかく面白い」
「だまって見るべし」
「腹を抱えて笑った」
と、絶賛につぐ絶賛を得ているこの映画。

前半はネタバレなし、
後半はネタバレを含めながら
感想を書いていきます!

10点満点中10点

「カメラを止めるな!」の予告編・あらすじ

www.youtube.com

【あらすじ】
とある廃墟でゾンビ映画を撮影しているクルー。
監督が完璧を求めるあまり、
すでにテイクは42テイク目。

俳優や撮影班の疲れも
限界に達しつつあった。

ところが、なんとそこに本物のゾンビが出現!

パニックに陥る撮影班だったが、
監督は「これこそ本物の映画だ!」とカメラを回し続け……!

「カメラを止めるな!」のキャスト

・監督: 濱津隆之
仕事に厳しい映画監督。
ゾンビの出現にも関わらず、
興奮して撮影を続行する。

・主演女優: 秋山ゆずき
監督から激しい演技指導を受けている。
男優とは付き合っている模様。

・男優: 長屋和彰
夜に女優の部屋に行く約束を
取り付けようとしてたしなめられる。

・メイク: しゅはまはるみ
俳優たちのよき相談相手。
撮影場所にまつわる噂を知っている様子。

・カメラマン: 細井学
・助監督: 市原洋
・音響係: 山崎俊太郎

「カメラを止めるな!」のネタバレなし感想。ネットの情報を一切遮断して、まずは観るべし!!

「カメラを止めるな!」、前評判どおりにめっちゃくちゃ面白かったです!!

できるだけ事前情報を知りたくなかったので、
観る前に僕が知っていたのは
「ゾンビ映画らしい」
「とにかくおもしろいらしい」
「三谷幸喜監督の映画『ラヂオの時間』を参考にしているらしい」
……こんだけ。

あとは英語版のタイトルが
「ONE CUT OF THE DEAD」なので、


たぶん全編ワンカットの映画なんだろうな〜


と雑な想像をしていたくらいです。
予告編すら見ていませんでした。

そしたらこれが大正解。
「カメラを止めるな!」は何も知らない状態で観るのが一番楽しめますな!!!

ワンカット撮影だけに立ち現れる妙ちくりんな間、
ぜんぜん意味のないダラダラした会話、
いっさい回収されない謎の伏線……

こうした小さな違和感が、
ぜんぶ意味を持って現れてくる
怒涛の展開のカタルシスたるや。

そして最後は、映画を愛するすべての人々への讃歌ともいうべき名シーンでこの映画は締めくくられる。
2018年ベスト級の映画体験がここにありました!!

僕はニュージーランド在住なので、
ネット配信が始まったおかげで
やっとこさ観れたのですが、

できれば映画館で
たくさんの人と一緒に
この体験を共有したかったな〜〜
と思いましたね。

ということで、
ネタバレなしパートで語れるのはこれが精一杯です!笑

まだ見てないあなたは本当にラッキー、
もし予告編やチラシすら
目にしてないならもっとラッキー。

2018年12月現在、まだ映画館でも観ることができるようです。
もし近くで上映していれば、ぜひとも足を運んでいただきたい!

近所に映画館がない方は、U-NEXTのネット配信で観ることができるのでぜひどうぞ。
【31日無料】U-NEXTで「カメラを止めるな!」を観る


ひとつだけ重要な情報をお伝えするとすれば……
この映画の上映時間は、1時間35分です。
お間違えのないように!

本編を見終わった方は、下のネタバレ感想へどうぞ〜

以下、ネタバレあり

「カメラを止めるな!」のネタバレあり感想

いや〜 「カメラを止めるな!」素晴らしい映画でしたね。

30分のワンカット撮影ドラマの後で、その舞台裏を見せる
というアイデアの秀逸さもさることながら、
ひとり立ちしていく娘と父親との関係性という要素をうまーく盛り込み、
さらには映画そのものへの愛情を爆発させて、観客のハートを見事に鷲掴みにしていきました。

1時間半ちょっとの短い映画にもかかわらず
「ポン!!」
「よろしくで〜す」
「あつあつポイント」
などのキャッチーなセリフが満載なのも魅力的。


「作品のとりこになる」ってのはこういうことか!と思い知ったよ


さて「カメラを止めるな!」、三谷幸喜監督の映画「ラヂオの時間」にかなり影響を受けたそうです。

「ラヂオの時間」のストーリーを簡単にまとめると、

生放送のラジオドラマの脚本が、
主演女優のわがままで
オンエア直前に改変されてしまい、
話のつじつまを合わせるために
設定がどんどんメチャクチャになっていく。
なんとか番組を成立させるため、
舞台裏ではスタッフたちが奔走して……

という内容です。

「カメラを止めるな!」が
これとかなり似たお話だって
ことがよくわかりますね。

ところが!
「カメラを止めるな!」の完成度は、「ラヂオの時間」を軽々と超えてしまってるんですよ。

「ラヂオの時間」最大の問題点は、肝心のラジオドラマそのものをちゃんと見せてくれていないところです。
数々のトラブルに見舞われながらも
なんとかオンエア枠に収まり、
感動的な終わり方になったことはわかりますが、
映画を観ている我々には
ドラマの全体像がわからないんです。

あえて厳しい見方をするならば、
「やたらCMを流す」
「登場人物が野球ニュースを読んで時間をつなぐ」など、
それどう考えても放送事故じゃん!
とも取れる手を使い放題なのですよ。

一方で「カメラを止めるな!」は、冒頭に完成版のドラマを見せてくれてるじゃないですか!

まず観客は、
ゾンビチャンネルの視聴者の立場で
「ONE CUT OF THE DEAD」を
観ることになります。

確かにあちこち怪しい部分はあるにせよ、
ドラマとしての完成度が
ギリギリ保たれているのが伝わるわけです。

それを踏まえてからの舞台裏パート!!
なので
「おおっ このトラブルをこうやって切り抜けたのかー!」
と素直に感心できるんですよね。


「カメラを止めるな!」というタイトルですら泣けてくる

制作費たったの300万円で作られた映画が、
日本はおろか世界中から絶賛される大ヒット。

このサクセスストーリーを見ると、
「カメラを止めるな!」というタイトルまで意味深に思えてきます。

俳優や監督だけでなく、
カメラマンや録音技師、
ADといったスタッフにまで
活躍の場を用意しているストーリー。

出演者たちが文字通り力を振り絞って
ラストシーンを撮影する、クライマックスの場面。

作品全体に「映画人バンザイ!」というメッセージが
込められていることは明らかだと思います。

思ったような評価は得られないかもしれない。
テレビ局主導の映画がヒットしがちな現状では、
インディーズ映画でお金を稼ぐのは
相当厳しいかもしれない。

でも! 自分たちには撮りたい作品があるんだ!!
撮影は続ける!! カメラは止めない!!!

劇中で、
日暮監督がおもいっきり
カメラ目線で語りかけるあのセリフも、
こんなメッセージに聞こえてくるんですよね。

なんて熱い映画なんだ、
「カメラを止めるな!」は!!
もうタイトル観ただけで泣きそうだよ。

2018年、
この映画の誕生と
同じ時代を生きることができて幸せです。

上田慎一郎監督をはじめ、
出演者およびスタッフのみなさん、
こんなに素晴らしい作品を
作ってくれてありがとうございました!!


おれも人生のカメラはまだまだ止めないぜ〜〜っ!!!

無料で「カメラを止めるな!」を観る方法

「カメラを止めるな!」は「U-NEXT」というサイトで配信されています。*1

U-NEXTは、約80000本もの動画が観放題で楽しめる日本最大級の動画配信サイトです。
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「無料」なんですから、ぶっちゃけ使わないのは損ですよね?

会員登録も2〜3分で終わるし、いますぐにでも「カメラを止めるな!」を高画質で楽しめますよ!

*1:2019年3月現在。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでお確かめください。

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