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【ネタバレなし】映画「ア・クワイエット・プレイス」のあらすじ・感想。家族愛に泣ける、異色のパニックホラーだ!

恐怖……。

思わず悲鳴を上げたくなるほどの恐怖……。

シーッ!! でも決して声を上げてはいけません。
なぜなら、奴らがやってくるから……。

「ア・クワイエット・プレイス」(原題: A Quiet Place) は、
絶対に大きな音を立ててはならないという状況での恐怖を描いたパニックホラー映画です。

先行上映会でちょっと早めに鑑賞してきました。
100席ほどの小さめのスクリーンながらほぼ満席。
実はニュージーランドの映画館だと、ホラー映画なのに上映中笑いが起きることが多いんですよ。
「アナベル」なんか爆笑につぐ爆笑でしたからね。

ところが! 「ア・クワイエット・プレイス」はひと味違う!
物語の終盤まで緊張感がずーっと続き、ひとことの笑いも許さなかった。
ホラー映画をちゃかすのが好きなニュージーっ子をも黙らせる恐怖!
その魅力をネタバレなしで紹介します。

まずは、あらすじと基本情報からどうぞ!

10点満点中7点


【あらすじ】
アメリカのとある町はずれに暮らすアボット一家。
彼らは全員裸足で、いっさい言葉をしゃべろうとしない。
なぜなら、絶対に物音を立ててはいけない"ある事情"があったからだ。
しかも、彼らの生活を危険にさらしかねない大変な事態が刻一刻と迫っていた。
いったいアボット一家の身に何が起きたのか?
彼らはこの危機を乗り越えられるのか……?

【基本情報】
監督: ジョン・クラシンスキー
出演: ジョン・クラシンスキー、エミリー・ブラント、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュプ
上映時間: 95分

誰にも死んでほしくない! 親子の愛情に心が震えるホラー映画

ホラー映画で泣けるってことがあるんだねぇ……!!

「ア・クワイエット・プレイス」の主題は親子愛のひとことに尽きます。

パニックホラー映画って、観てる側が
「あー、こいつ絶対死ぬわ〜」
「あいつは普通の映画なら生き残るけど、今回はどうかな?」
みたいな、かなり趣味の悪い"生き残り予想"をして楽しむこともしばしば。

しかし「ア・クワイエット・プレイス」は、観てる人がみんな
「誰も死なないでくれ〜!」
と祈る気持ちになるような仕掛けになっているんです。
そのための重要な軸になっているのが親子愛なんですよ。

物語が進むにつれて、主人公一家が抱えている"ある事情"も明らかになっていきます。
正直、僕だったら間違いなく心が折れてるほどの一大事です。
いったいどうすんだよ、無理だろ! と絶望を漂わせる中で、
アボット一家が懸命に力を合わせて危機を乗り越えようとする。
思わず目頭が熱くなってしまいましたよ……。

しかも、その家族愛を視覚的にもバッチリ表現してくれている。
その象徴とも言えるのが、予告編にも登場してる打ち上げ花火のシーンです。
本編を見た後だと、もう涙なしではこの場面を観られませんよ!!

予告編がけっこうネタバレしてるから、できれば見ずに劇場行った方がいいかも

「ア・クワイエット・プレイス」、アメリカの映画批評まとめサイト「Rotten Tomatoes」では、4月4日現在で55のレビューがついて満足度100%と、かなりの高評価を得ています!

絶対に物音を立ててはいけないという状況なのにテーブルの上にものがいろいろ乗っかっているのはどうなの?とか、
どれくらいの音を立てたらアウトなのか基準が微妙とかツッコみどころはありますが、たいしたことじゃございません。

圧倒的な緊張感で95分を走り抜け、家族愛にほろりと泣ける、異色のパニックホラーとしてオススメです!

現在のところ、日本での公開日は未定。
決定次第、このブログでも紹介しますね!!

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