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【ネタバレなし】「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」の感想。「ダンケルク」を観たならこちらも観るべし!

今日紹介するのは「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」! 名優、ゲイリー・オールドマンがイギリス首相チャーチルを演じ、第90回アカデミー賞6部門にノミネートされている話題作です。

10点満点中7点

あらすじ

1940年5月、第二次世界大戦下のイギリス。当時の首相、ネビル・チェンバレンは、北ヨーロッパの戦いにおけるナチスドイツへの敗北の責任を取り、内閣総辞職へと追い込まれた。内閣で海軍大臣を務めていたチャーチルの元へ組閣の大命が下り、彼は最も困難な時代におけるイギリスの舵取りを任されることとなる。

首相に就任して早々、ドイツ軍はフランスへと侵攻を開始。パリは陥落し、フランスへ派遣されていたイギリス兵たちはダンケルクへと追い詰められていた。

ドイツとの和平交渉か? それとも徹底抗戦か?

チャーチルはイギリスだけではなく、世界の命運をも左右しかねない決断をしなければならなかった……。


以下、映画の見どころや感想を書いています。具体的なネタバレはありませんが、前情報を知りたくない方はご注意ください!

「ダンケルク」を別の視点から描いた映画!

2017年を代表するヒット作となった、クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」、皆さんの記憶にも新しいと思います。第二次世界大戦における一大撤退作戦をサスペンス調に描いた、異色の戦争映画でした。

今作は、イギリス首相、ウィンストン・チャーチルがいかにしてダンケルク撤退作戦を決断したかを描く映画です。あちらが名もない兵士達の物語であったのに対し、こちらは政府中枢の動きにスポットを当てた作品。

二本あわせて観ることで、当時のイギリスがどんな状況にあったのかがよくわかります。映画への理解がより深まること間違いなしです!

ちなみに今なら、動画配信サービスU-NEXTの無料体験で600円分のポイントがついてきます。これを使えばダンケルクが無料で鑑賞できます! ぜひこの機会に予習しておきましょう!

ゲイリー・オールドマンのそっくり演技がすごい!

今作最大の見どころは、なんといっても主演ゲイリー・オールドマンのそっくり演技! 特殊メイクを駆使したその姿は、本人とはまったく別物、まさにウィンストン・チャーチル本人です。体型や姿勢、その独特のしゃべり方も本人そっくり!

有名な「We Shall Never Surrender(我々は決して降伏しない)」の演説を聴くと、そっくりっぷりがまたよくわかりますね。
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表向きには戦時下にもかかわらず新聞記者に「ビクトリーサイン」を決めちゃうほど飄々としたリーダー、政府内ではドイツの快進撃におののきつつ、強引にでも自分の信念を貫き通そうとする首相と、人間チャーチルの様々な面を見せてくれます。

今作のチャーチルは、キャラクターとしてほんとに魅力的! 難があるとすれば話す英語が聞き取りづらいことくらいですわ。

血が流れるシーンはなし。でもショックシーンはあります

戦争を題材とした映画なので、「観たいけど刺激の強い映像はちょっと……」という人がいるかもしれませんね。

大丈夫、血が流れるシーンはありません。そもそも中心となっている題材は政治ドラマですから。戦闘シーンは皆無に近いので、戦争映画が苦手な人でもOKです。

ただし、ちょっとしたショックシーンは存在します。これがまた趣向を凝らした演出でやってくるんで、観てるとけっこうびっくりします。ただし残酷な場面ってわけではないので、安心してご鑑賞くださいませー。

チャーチルの人柄について知っておくと困惑しないですむよ

チャーチルは非常に気さくな性格で、首相在任中も積極的に一般人の人との交流を図っていました。戦争で被災した人々のところまで直接赴いてはげましの声をかけていたというエピソードがあったり、一般市民から葉巻に火をつけてもらっている写真が残ってたりします。

劇中でも、首相とは思えないほど自由気ままに市民と語り合っていて「こんなのあり?」と思っちゃうレベル。僕は最初、チャーチルの人柄や逸話について知らなかったので「ファンタジーにもほどがあるやろ!」と感じてしまったのですが、決して荒唐無稽な話じゃないってわけなんですね。

ってことで、皆さんは困惑しないようにしてください。チャーチルはそういう人だったのでした。


「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」の日本公開は2018年3月31日。豪華俳優陣による重厚な政治ドラマをお楽しみに!

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