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【ネタバレ】「スターウォーズ・エピソード9 スカイウォーカーの夜明け」のあらすじ・感想。終わらせるための努力の跡だらけ

40年以上に渡って語り継がれた、映画史上に残る一大シリーズの完結編!
「スター・ウォーズ:エピソード9 スカイウォーカーの夜明け」を鑑賞してきました!

まず印象をひとことで語ると、
とにかく頑張って丸くおさめましたね
という感じです。

旧作にはなかった面白いシーンも多いよ!
でもそれ以上に、
旧作のファンたちにサービスしながら
なんとか物語を終わらせるために努力しました
って匂いがぷんぷんするんですよね〜。

ではネタバレありで感想書いていきましょう!

10点満点中5点

「スカイウォーカーの夜明け」の予告編・あらすじ

https://www.youtube.com/watch?v=yFh16YJ0fAQwww.youtube.com

かろうじて生き延びていた
レジスタンスたちの元へ、
ファースト・オーダーに
潜り込んでいたスパイから
ある情報がもたらされた。

かつて銀河帝国を率いて
恐怖政治の限りを尽くした、
皇帝パルパティーンが生きている
というのだ。

宇宙の平和を取り戻すため、
レイたちはパルパティーンの
潜伏場所を突き止めに動き出す。

一方ファースト・オーダーの
最高指導者となったカイロ・レンは、
レイを抹殺するため
執拗に追いかけるのだった。

「スカイウォーカーの夜明け」のキャスト

レイ: デイジー・リドリー
スター・ウォーズ新三部作の主人公。
レジスタンス最後の希望として、
最終決戦へと立ち向かう。

カイロ・レン: アダム・ドライバー
ハン・ソロとレイア姫の息子。
ジェダイとしての修行を積んでいたが暗黒面に落ちる。
ファースト・オーダーの最高指導者として、
レイの前へ立ちはだかる。

フィン: ジョン・ボイエガ
元ファースト・オーダーの戦闘員(ストームトルーパー)。
レジスタンスへと寝返り、
ファースト・オーダー時代の知識で
彼らを手助けする。

ポー・ダメロン: オスカー・アイザック
レジスタンスの凄腕パイロット。
フィンに命を救われて以来、
相棒として行動する。

「スカイウォーカーの夜明け」のネタバレあり感想

ポイント1: レイの出生の秘密には納得!しかし……

名もなき貧民の出身であるにも関わらず、
すさまじいフォースの才能を持っていたレイ。

絶対にただの一般庶民じゃないだろと
誰もが感じていたとは思いますが、
ついにその出生の秘密が明らかになります。

なんと、レイはパルパティーンの孫だったのです!

フォースの暗黒面を自在に操り、
銀河をその手中におさめた
皇帝の血を引く娘。

なるほどそれなら、
ルークが「これほどの素質は見たことがない」と
うなるほどの才能を秘めていても
おかしくありませんね!

……いやでも、ちょっと待って?

「フォースの覚醒」「最後のジェダイ」と、
フォースの力はみんなが持っているものっていう
物語を進めてきたんじゃなかったの??

だからフィンがいきなり
ライトセーバーを振り回すとか、

「最後のジェダイ」のラストで
子供がほうきを引き寄せるとか、

意味ありげな場面を
散りばめてきたんじゃなかったの??


これじゃスカイウォーカー一族の話に逆戻りじゃな〜〜〜い??


レイが特別な血筋かもしれないという期待を
「最後のジェダイ」で全否定したのは、
スター・ウォーズにおける画期的なことだと
感心していました。

それだけに、
ヒーローになるには血筋が大事
って結論に戻ってしまったのはかなり残念です。

新しいスター・ウォーズを作ろうという努力が
失敗してしまったような印象を受けました。

ポイント2: レイとカイロ・レンの時空を超えた共闘に涙!

「スカイウォーカーの夜明け」における
数少ない胸アツシーン(涙)が、
レイとカイロ・レンが
一本のライトセーバーを共有して戦う場面です!

パルパティーンの部下に
追い詰められるカイロ・レン。
絶体絶命かと思いきや、

レイがライトセーバーを
持った手を"すっ"と背中に回すと
次の瞬間にはカイロ・レンの手元に渡っている……!!!


うおおおおおお!!!!!!


もうこのあたり、
二人の間でライトセーバーが
どんな動きしたのか
完全には理解できてないんですがね、

そんなこたーどうでもいい!

何も考えなくても映像で楽しめる、
最高のアクションシーンでした。

ポイント3: ハックス将軍、ありがとう!!

レジスタンス側に
大して魅力的な新キャラがいない(偏見)
続三部作において、
ダントツの愛されキャラといえばやはり!

ファースト・オーダーの
「ハックス将軍」でしょう。

カイロ・レンを
組織内でのライバルとして
ばちばちに意識している様子や、

前作「最後のジェダイ」の冒頭で
ポーに散々いじられるシーンなど、

悪役なのになんとも憎めないところに
魅了された方も多いのでは。

そんなハックス将軍、今作ではなんと
レジスタンスのスパイとして主人公たちのピンチを救う
というウルトラC級の活躍を見せてくれました!


おいwwwなんでもありかよwwwww


「なぜ俺たちを助ける?」
というフィンの質問にも
「どっちが勝つかに興味はない。カイロ・レンに負けてほしいだけだ」
と返すあたりも、
おめーどんだけカイロ・レン意識してんだよ
とツッコまざるを得ないのであります。

最後あっさり退場しちゃったのが
悲しかったけど、
僕はハックス将軍の勇姿が
しっかりと拝めただけでもう満足です!

ポイント4: 結局ローズってなんだったんだよ

やはり彼女のことを
スルーするわけにはいかないでしょう……

前作「最後のジェダイ」で初登場し、
全世界を混乱の渦に陥れた
新キャラ「ローズ・ティコ」です。

ローズは、レジスタンスに整備士として勤める女性。
「スター・ウォーズ」主要キャストの中では
初のアジア系女性として注目を集めました。

しかし、

  • 登場していきなりフィンを気絶させて監禁
  • フィンの捨て身の攻撃を阻止し、仲間を危険にさらす
  • なんの脈絡もなくフィンへの愛を告白、キス

という奇行っぷりが猛烈な反発を呼び、
ローズを演じたケリー・マリー・トランへの
個人攻撃にまで発展する事態となってしまったのです。


俳優にはなんの落ち度もないのに、気の毒すぎるわ


さて今作「スカイウォーカーの夜明け」にも
ローズ・ティコはばっちり登場します。

そして、特に何もしません。

そう……特に何もね……しないんですよ。

整備士という設定を活かした活躍もなし。
フィンとの恋愛もまったく進展なし。
戦場では整備士なのに銃を持って走り回るが、それだけ。

……なんだったのまじで。

ヒーローたちの物語が見たいんだよ。
何もしない一般人が出てきてもうれしくないんだよ!

まとめ 〜 歴史は物語とは違うのだよ 〜

ジョージ・ルーカスが作り上げた
「スター・ウォーズ」という壮大な物語を、
なんとか完結させた監督のJ・J・エイブラムスには
頭が下がります。

しかし同時に、
「これが完結編なのか……そうか……」
と頭を抱えざるを得ない内容なのもまた事実。

エピソード7〜9は見なかったことにしたい
ってのが正直な感想です。

しかし元を正せば、
スター・ウォーズとははるか昔、
銀河のどこかで起こった事実を描いた
時代劇なのでした。

歴史というものは、
我々が期待するほど面白いとは限らない。

そう考えて納得するほか
ないのかもしれません。

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